今日は22歳女性からのご質問にお答えします。

質問

「おじいちゃんが補聴器をつけてくれません。
補聴器を着けていると変なおとがするとかいってます。
話しかけるたびに『え?』とか聞き返されるのでイラッとします。
お前は話すのが早いんだよって言われていつもケンカしています。
舌打ちして帰ってきました。
どうすればつけてくれますか」

 

回答

まずこのおじいちゃんが言っている「変な音がする」というのにはいくつか考えられます。

1、ハウリング 2、周囲の雑音 3、機械の故障による異音 

1の場合は補聴器と耳の間に隙間があることで音がもれ、「ピーピー」と鳥のないているような音が聞こえます。

補聴器がしっかりとはまっているのかどうか確認してください。

はまっているのに「ピーピー」となる場合は、長年使用していると耳の形も変わってくるので、オーダーメイド耳穴補聴器の

場合は形を作り変えるのがよいでしょう。

耳かけ型の場合は、耳栓を大きいサイズにかえたり、イヤモールドというオーダーメイドの耳栓を作るのがお勧めです。

2の場合は、会話する環境が原因になっているので、周囲が静かなところで会話をされるとよいでしょう。

また補聴器自身の調整で雑音を抑えて会話を強調するようにできる場合も機種によりありますので、

購入したお店で一度調整を行ってください。

3の場合は補聴器の故障による異音が原因なので、修理をする必要があります。

一度購入したお店に行き、故障していないかどうか見てもらってください。

故障している補聴器を使っていると、音が出ていなければただの耳栓になってしまい余計に聞き取りにくくなります。

音が出ていたとしても音割れしていたり、必要以上の音が出ている場合は逆に耳を痛めて難聴が進んでしまいますので、故障かなと

思った場合は使用しないでください。

以上が補聴器に原因がある場合の対処方でした。

つづいて話し手に原因がある場合の対処方です。

補聴器をしている方に大きい声でお話しされていませんか。

これは健聴者で例えると、耳元で大声で話しているのと同じようなものです。うるさくてかえって聞き取れません。

補聴器をしている方に話すときはゆっくり、はっきりとそれでも聞き取れないときは会話の表現の仕方を変えてみてください。

あとマスクをしていたり、口元や表情がみえないと聞き取りにくいのでお顔をみながらお話しするとかなり改善できると思います。

その他、聞き取りやすいお耳が左右どちらなのかを把握しておき、聞き取りやすい方向から話しかけるのも効果的ですよ。

ぜひお試しください。