ご家族様(=A様)より状況ご報告ならびにご質問

<A様の状況>

7年前に耳掛け型補聴器を両耳ご購入。普段はあまり使用していない。言葉の聞き取り力は60%、40%)周囲の方が聞こえていないようだ、ということで買い替えも検討されています。

<ご質問メール>

●月●●日に補聴器の試用をお願いした、Aです。現在までの使用感について、お知らせします。

以前使用していた補聴器に比べ若干良くなったようですが、大きな改善はない模様です。最初の二言三言は大きく聴こえるが、その後細くなり聴こえなくなると言ってます。そういうことはあるのでしょうか?

回答内容

A様

こんにちは、お世話になります。先日はありがとうございました。貸し出し中の状況ご報告、並びにお尋ねありがとうございます。細かい微調整を行う前の初動の段階で「若干まし」という流れですと、個人的には先ず先ずのスタートだと考えます。

前回訪問時にご説明いたしました通り、現状の言葉の聞き取り力(60%、40%)ですと、劇的な改善は難しいと言わざるを得ません。(補聴器を使用された場合でも音は聞こえるが、中身がわからないという言葉は残ります。)

当面は、今ある聞き取り力を最大限に発揮すること、騒がしい場所で聞き取りが周囲の音に影響を受けて更に低下することを抑えること、を目標にする必要がございます。

●最初の2、3は大きく聞こえるが~

こちらは「コンプレッション」と呼ばれる大きな音を和らげる(圧縮する)機能が影響しています。加齢性難聴は、小さな音は聞こえにくいが、大きな音は聞こえておられます。これを踏まえて、補聴器の初期設定段階では「大きな音」を和らげる設定が施されています。当然ながらこれには個人差があるため、調整を重ねる中で徐々に変更します。(大きな音に耐えらる方には音を和らげない調整を行います。)補聴器は購入して終わりではなく、あくまでもスタートと言われる所以はここにあります。

●次回訪問時につきまして
現在の貸し出し状況を踏まえて再度微調整を行う、もしくはメーカーを変えてご試聴いただくといった流れを考えております。

以上、ご回答させて頂きます。ご不明な点ごさいましたら遠慮なくお尋ね下さいませ。