今回は、『補聴器販売店および認定補聴器技能者は常に情報収集&情報更新が必須。』『一人だけでは何もできません。』についてお話しします。

当店には、”外資系補聴器メーカー出身の認定技能者在籍店”という肩書が必ずついて回ります。

もちろん、シーメンス補聴器に12年在籍していたことそのものは大きなことなのですが、それだけに拘って留まっているだけでは『過去の実績』『バージョンアップできていない』『時代についてゆけていない』ともなりかねません。

要は、メーカー出身の補聴器専門店とはいえ、常に情報のバージョンアップ、補聴器メーカーとの定期的情報交換、人的つながりのネットワーク拡大、自助努力による補聴器情報の収集を日々行っていないとダメ、ということです。

最近、よくありがちなのは、メーカー発信の情報(新商品セミナーの直後や新カタログ到着直後)を一辺倒に受け取ってしまい直ぐにネットで情報発信する、などです。

補聴器の情報発信をする側にとって、私が最も重要であると考えているのは、

”まず自店での検証が必要”という視点。

後に続かれる潜在的な補聴器ユーザーの皆様にとって、最も有益な情報は検証済みの情報。

必要なのはメーカー情報をそのまま発信することではなく、実際に自店のお客様のリアクション(お客様の声、感想)などをもって、情報発信することではないかな?と考えます。

加えて情報には客観性が必要です。自店だけでの検証事例では、検証数が不足している、と言わざるをえません。

何事もそうですが、自分一人だけの思考回路には偏りがあります。

補聴器情報を広く伝えてゆくには、結果の伴ったある程度の客観性が求められます。

昨年、メーカー出身者による補聴器専門店有志の勉強会、『次世代補聴器実践会』を立ち上げたのは、そうした問題を解決するという視点からです。

従来の一方通行的な補聴器勉強会ではなく、報告者の講義中にもざっくばらんに質問し、意見交換することで、参加者の皆が短期間で実践的な補聴器情報を獲得することが会の主目的となっています。

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業界紙『時宝光学新聞』にも取り上げていただきました。

次世代補聴器実践会

本年度は、11月、『次世代補聴器実践会』の有志が、福岡県に再び集い『次世代の為の補聴器・補聴器販売店』について熱く語る予定です。引き続き、『次世代補聴器実践会』の活動にご注目ください。

今回は、『補聴器販売店および認定補聴器技能者は常に情報収集&情報更新が必須。』『一人だけでは何もできません。』についてお話ししました。