◆ご質問内容

左側が高度難聴です。そのため、クロスタイプの補聴器をつけてみようかと検討しています。なかなか情報がなく、悩んでおります。右側はほぼ健常者並みに聞こえておりますため、試聴器を借りた際に右は補聴器の機能はゼロにして、左側のクロスで拾った音を右の補聴器で聴くことのみで設定されました。
ちなみに、メーカーと機種はシグニアのクロスピュアとプライマックス3です。選択の優先順位を補聴器側のランクとかだけにしていたのですが、早くいってしまえば重要なのは、クロス側の性能?なのでしょうか?補聴器側は、高いのだろうが安いタイプにしようが、なんら変わらないと言う結論なのでしょうか?
もし、その辺りのアドバイスをいただけると、今後の検討に多いに役立ちます。宜しくお願いします。もし、そうであるならシグニアではなく、価格のライン的にもフォナックかワイデックスを検討したいと思っています。

◆回答

A様、こんにちは。初めまして。この度は補聴器に関するご質問、ありがとうござます。下記、ご質問に関する要点をまとめ、お知りになりたい点を中心に
回答させていただきます。

●クロスモード使用時の補聴器ランクにつきまして(補聴器の価格と性能)

良耳の聴力が健聴者レベルということですので、高音部分を中心に響いてしまう、必要以上に周囲の生活音が気になってしまうことも考えられます。上位機種になればなるほど、会話に集中しやすい状況を作り出しますので、ご購入後の調整によりスムースに解決できることが多いです。

上位機種と下位機種を比較試聴されると「楽になった」と感じる方もあります。※この点は、補聴器を使用されるご本人様が、どれだけ周囲の生活音に対して許容できるか?によって最適な機種が決まります。(当店の事例で申し上げると、比較的お若い方の場合、生活音に対する許容がある方が多く、入門機種~中位機種を選ばれ、上手に使用されている方は多いです。)

つまり、補聴器性能の差はもちろん存在します。これはクロス、バイクロスを選択される場合でも同じです。入ってきた音をどう処理するかは、補聴器の機能に寄るからです。ただ、周囲の音を許容できる方にとりましては、時間が経過すると気にならなくなる場合もある、とご理解ください。(時間をかけてゆっくり慣らしてゆくというお考えが持てるか否か)

●メーカー比較=ワイヤレス式クロス商品レベルに技術に関して ※2016年6月現在の私見です

ワイヤレス式クロス商品レベルについてですが、正直なところ私自身はフォナック社の技術が一歩抜けているのでは?と考えています。

フォナック社のワイヤレスタイプクロス製品は世代的に、2世代目に突入しています。(※現行のベンチャーモデル対応製品)電池寿命が短い、というデメリットを除いては第一世代からの改良が細かい箇所で見られます。(電池寿命も第一世代からは伸びています)※ボディカラーの選択肢、オーダーメイド補聴器用のクロスマイクなど選択肢も多い

●リモコンについて

フォナック、ワイデックス社の製品は2016年6月現在、スマホアプリ単体補聴器を調整することはできません。別売り端末(リモコン)を購入する必要があります。シーメンス補聴器(シバントス(株))プライマックスはスマホアプリがあればリモコン不要で調整できる点にメリットがあります。

以上、回答させていただきます。A様に合った補聴器と出会われること、願っております。