<ご質問内容>

日本語と外国語は違うと思うのですがそれを踏まえても海外メーカーの方が聞き取りやすい環境を作るのに長けているのでしょうか?
当方、なるべく早く補聴器に慣れて数人との会話を愉しみたいと思っています。

<回答>

結論から申し上げますと、補聴器の性能そのものは、まだまだ欧米メーカー製品の技術進歩には敵わないと考えます。良い製品を作るには、やはり、より多くのお客様のフィードバックが基礎になるからです。(日本の市場規模との比較から考えますと)


おっしゃる通り、日本語と外国語の特徴は異なります。
ただし、オーティコン補聴器をはじめ、各メーカーは日本のマーケットを重視していますので、初動の段階で、研究の結果、日本語に合わせた計算式、微調整を加える等の努力をしています。

一例 

https://www.oticon.co.jp/about/press/center/press-releases/2019/20190508

●今回のアドバイスポイント

気になる国産メーカーの補聴器貸出を受けてみる、
外国メーカーの補聴器貸出を受けてみる。
実際にご自身が体験なさった印象を重視されるのが良いと思います。(経験上、音を聞いた第一印象が悪いと、後々も苦労されます。)

加えて、日本の多くの補聴器専門店が何故、国産1社単独ではなく、外国メーカー含め、複数のメーカー製品を扱っているのか?という視点にも着目されるのも一案です。

あと、忘れがちですが、補聴器の効果を左右するのは、機械そのものだけではありません。

難聴の起因、経験、周囲の生活音に対する許容、使用目的、そして何より「御本人様の聞き取り能力の限界」、これらを合わせて最適な補聴器を選ぶ必要があります。
→ご自身の「現在の聞き取り能力の限界」を出来るだけ引き出すのが補聴器の役割です。

それ故、時間的経過が必要なものや、音慣れ、補聴器では解決出来ない事が存在する事を知るのも重要です。
※早口や、耳の機能的低下、限界によりどうしても聞き間違える音の存在

メーカー各社、補聴器販売店各社のホームページには利点が強調されていますが、実際にご自身が着けた印象、販売店の調整過程、ご自身が十分納得されるか、が補聴器選びの上で大事なポイントです。