シーメンス補聴器(シバントス)新型・耳穴型補聴器COOLクール活用事例ご紹介
今回は、補聴器活用事例シリーズと題してお届けします。
シーメンス補聴器(シバントス)さんの新型・耳穴型補聴器COOLクールは、世界的にみてもその独特なシルエット、デザイン性、日本発の製品開発プロセス、なふぉ唯一無二の製品といっても過言ではありません。
※私がシーメンス補聴器さんに勤めていた頃、丁度このCOOLクールがデビューしたのですが、その印象は「格好いい」。営業マンであった私も、人前で率先して補聴器を着けて、あちらこちらを営業したものです。
●主な特徴
こもらない、響かない、自分の声が自然と従来の耳穴型補聴器では実現できなかったことを実現してくれる製品
といった印象でした。ただ、そのスカスカ(=こもりにくく、圧迫感がなく、出し入れしやすい)な状況をあえて作り出すため、音漏れ(=ピーピーなるハウリング)といった問題とも背中合わせでした。
ただ、あれから5年が経過。現在では、補聴器そのもののレベルがアップしました。具体的には、ハウリングリスクが以前に比べると格段に少なくなったのです。(ピーピーなりにくくなった)それと、当時からの懸念材料であった「音慣れした先に」「聴力低下した場合に」の問題。音量=出力の問題が常につきまといました。※現在では、COOLクールパワーアップオプションというサービスが登場。片耳16000円を後から支払うことで、レシーバー=スピーカー部分を高出力モデルに変更し、なおかつ耳穴の形=シェルとよばれる耳の形を採取&再制作してくれるサービスが登場したのです。つまり、聴力が低下しても補聴器を買い替えることなく、わずかな代金で購入後の変化に対応できるようになったのです。いわば、補聴器のバージョンアップですね。こうした補聴器に見えないビジュアル面と違和感の少ない装用感の良い補聴器といったニーズの一面とともに、実は、見過ごせない機能性もあるのです。
ズバリ、高齢者の皆様でも簡単につけやすいといった特徴がそれです。80歳も後半のお客様になると、人気のRIC補聴器や小型耳穴補聴器では「着け外しがしにくい」と表現されることも多いのです。先日も93歳のお客様にこちらの新型・耳穴型補聴器COOLクールを提案させていただいたところ、「これなら簡単に着けられる」といったお言葉を頂戴しました。
ただ、もう一つ問題点がありました。
ズバリそれは、補聴器本体の左右の区別がしづらいといった問題。
高齢のお客様になりますと、目も不自由になられてくることから、左右の区別がわかりづらいかたもあるのです。
ですが、上記の写真のように電池蓋=バッテリーロッカーと呼ばれる部分の色をあえて目立ちやすい色に変更することで対応しました。※純正のカラーは目立ちにくさ優先から補聴器本体の色と同系色のバッテリーロッカーが付くのですが、あえて目立ちたやすくする事で区別しやすくすることに成功しました。
補聴器に見えない補聴器をあえて選ばれるニーズ、扱いやすさの面から選ばれるニーズ。それぞれにお客様のご要望に沿った形で提案できる新型・耳穴型補聴器。それがシーメンス補聴器(シバントス)さんのCOOLクールです。
●お客様の感想は?
貸し出し(レンタル)していたRIC補聴器よりもテレビの声が聞こえやすかったとのお声を頂きました。
※中村より補足・・・これは、耳穴に合ったオーダーメイド補聴器ならではの特徴であるといえます。目的がテレビといった場合にはしっかりと耳に合った形で補聴器を「作成してゆく必要性があります。
※新型・耳穴型補聴器COOLクール注意点:
低音が聞こえにくい方、補聴器経験が長い方、大音量を好まれる方には向かない製品ですので注意が必要です。主な対象者は、補聴器初心者、軽度から中度難聴、高音が徐々に聞こえづらくなった方向け、両耳装用が適している方向けの製品です。
今回は、シーメンス補聴器(シバントス)新型・耳穴型補聴器COOLクール活用事例ご紹介をお届けしました。
●おまけ