今回は高度難聴の方も目立ちにくい補聴器が使用出きる事例について取り上げます。
先ずは画像から御覧ください。
上の画像は両耳の補聴器の図
青い方が高度難聴向けのスピーカー(レシーバー)
赤い方が中度難聴向けのスピーカー(レシーバー)
下の写真は小型耳穴型補聴器との比較。耳の中に入る部分に着目ください。
透明の耳栓の中に入る金属部分がレシーバー。高度難聴向けの出力を要します。
中に入る部分だけ比較すると、サイズが逆転します。女性の場合、髪の毛で本体部は隠れます。
今回ご相談頂いたのは、現役で活躍されるA様(60台女性)
既に左右共に補聴器をご使用中のA様。お使いの補聴器が故障。メーカーに修理見積もりをとられたところ、予想外の金額がかかることが判明。新調されることも念頭に当方にご相談いただきました。
片側は前述の通り、高度難聴のA様。従来であれば、一回り大きなサイズで作製しないといけないところ、RICと呼ばれる外部レシーバータイプの小型耳かけ型補聴器の登場で、見た目にもスマートな補聴器を選択することが可能に。
ただし、デメリットも。
電池サイズが小さいままで出力が高まることから、通常の軽度中度の出力レベルと比較すると電池寿命が短くなります。
この点は要注意、ですね。
今回、その点はお客様にもご納得いただきました。(何より見た目のスマートさに喜んでいただきましたよ。)
メリットもあります!
それは、今後聴力が更に低下した場合にコストを抑えられます。
つまり、本体を買い替えるのではなく「スピーカー」に相当する「レシーバー」と呼ばれる音の出口を買い換えるだけで重度のかかりまで対応出きる補聴器に変身させる事も出きるのです。(重度用のレシーバーには耳栓が別に必用。合わせて30000円程)
この他、片方のボリュームを触ると両耳の音量が変化する点にも感動されていましたよ。
補聴器を新調する場合には、購入後の聴力変化を見据えて考える事もやはり重要ですね。
今回は、高度難聴の方も目立ちにくい補聴器が使用できます、と題してお届けしました。