今回は介護施設、高齢者施設での補聴器使用事例についてお話します。
介護施設、高齢者施設での補聴器使用で難しい点は以下の通りです。
- 食堂など複数の入居者が集まる場所で会話する際、近くにあるテレビの音量がかなり上がっている場合(入居者の中には補聴器が必要であっても補聴器を使用されていない場合も多く、音量が上がり勝がち。)
- ご本人が自分で補聴器の脱着、電池の交換が出来ない場合、施設スタッフによるサポートが必要。その補助が得られない場合
- 弁別と呼ばれる言葉の聞きとり力が低下している場合、周囲の話に聞きたい会話が混ざり聞きとり困難
等など。
補聴器初心者の場合は、いきなり食堂等の騒がしい場所から使用するのではなく、ご自身の部屋、部屋でテレビ視聴など比較的静かで慣れやすい環境から補聴器に慣らしてゆくのが自然な流れではないかな?と考えます。
介護施設、高齢者施設であっても初心者が補聴器をならしてゆく流れには大きな違いはありません。終の住まいとして自宅以外の場所を選ばれる場合、環境への新たな適合するためにコミュニケーションは今まで以上に重要となります。補聴器を体の一部とする為には時間がかかります。聞こえに不自由を感じたら早目に補聴器を考えて頂きたいな、と思います。
今回は介護施設、高齢者施設での補聴器使用についてお話ししました。