Q:補聴器メーカーはどこが良いの?
A:即座にお応えすることは難しいです。
ただ、知っておいていただきたいことがあります。補聴器の性能を左右するのは、ズバリ、中枢部分のICチップです。(アンプの中に入っています。)
実はこのICチップ、新製品を開発する際には、莫大な資金がかかってきます。数十億~数百億。
つまり、そのメーカーのユーザー数が多くないと、ペイしないマーケットでなのです。
※その観点からは、1国のユーザーだけをを相手にしていては、成長に限りがあります。つまり、世界レベルで愛用されているメーカーの方が、新製品のための開発費が投資できるといえます。
現在、自社で(自前で)ICチップを開発できる規模(体力)があるのは6社程度。
例:シーメンス(ドイツ)、フォナック(スイス)、GNリサウンド(デンマーク)、ワイデックス(デンマーク)、スターキー(アメリカ)、オーティコン(デンマーク)
質問に対する回答に戻ります。
A:初心者であれば、まずは複数のメーカーの試聴をおススメします。
ご自身の希望の音質、周囲の生活音の入り方、音の響き方を耳で確認してみてください。
たまに、「どのメーカーでもあまり変わらない」といったような発言をされる販売店の担当者も見られますが、では、数十億~数百億もかけて開発している製品ですので、違いが無い筈がありません。(もし、平気でそのようなコメントを出される担当者の店であるならば、補聴器の新しい情報に対する向上心を放棄しているとしか、言いようがありません。)
経験者の方は、ご自身の使用している補聴器に不満が無ければ、まず、お持ちのメーカーの最新機種を試してみる。
もし、少なからず不満がある場合には、率先して他者も含めて視聴するべきです。長年きになっていることがメーカーを変えることでクリアーになることもあります。
最後に。
専門店といえど、メインとしているメーカーは必ずあります。つまり、そのメーカーの製品であれば、担当者の手の内に調整のコツが入っているということ。こういったメーカーの製品であれば、お客様にとっても購入後のアフターフォローについて、安心できます。(慣れていないメーカーよりも、慣れているメーカー)
販売店で質問するならば、「こちらのお店では、どのメーカーが一番良く出ていますか?」と尋ねると、その担当者が得意としているメーカーが出てくるハズです。
どれだけ補聴器が高性能であっても、最終的にその”器”にエネルギーをこめるのは販売店サイドになるのですから。
今回は、おススメのメーカーについてお話しました。
補聴器メーカーの営業マンの業務についても解説しています。
(業界の問題点についても言及)