最近あった事例より、ご紹介します。
「自宅に来ていただけるんですね?お店まで本人を連れて行くのが大変なので、助かります」
そんなお電話を頂いた方がありました。(以下、A様) 「来ていただく前に一度耳鼻科で見ていただいた方が宜しいでしょうか?」 と、ご質問いただいたので、 「そうでうすね。治療で治る難聴であるか否か、また、難聴の程度によって、 障害者手帳給付⇒少ない自己負担で補聴器給付を受けられる場合がありますので 一度診て貰われると安心ですね。」 「当店でも聴力は測定できますが、もし耳鼻科で測定された場合、データを貰ってかえっていただくと よりスムーズにご説明できるかと思います。」とアドバイスさせていただきました。
数日後、このA様より改めてお電話いただきました。
「こないだ、ご相談させていただきましたが、誠に申し訳ありませんが、今回、診てもらった 耳鼻科の紹介先で補聴器を購入することになりましたので、お断りさせていただきます。」と。
最初、電話のあった時は、 正直な所「???」な状況でしたが、即座に「どうぞお気になさらずに」とご回答。
※今後もお世話になる耳鼻科なので、断りきれず。。。とのことでした。
ここで、当初、当店にお問い合わせいただいた時点でのお話を思い出していただきたいのですが。。。 「お店まで本人を連れて行くのが大変なので、助かります」 ココが一番の肝でしたよね。。。 ご紹介された店が、出張訪問対応であればいいのですが、そうでないとした場合。。。
補聴器の場合は、<購入の仕方>だけではなく、<購入後のアフターメンテナンス>が必要です。 補聴器を装用されるご本人が移動することが容易であるならば、 補聴器専門店であれメガネ店であれ、自由に行って補聴器を持て貰うことは容易に出来ます。 また、補聴器外来(耳鼻科内での補聴器相談)ともなると、所定の日にしか診てもらうことが出来ません。
つまり、ご本人様の移動が容易でないとすると、単純に一般的な補聴器ユーザーを参考にした 同じ条件下では、決して比較することは出来ません。
そのあたりの事情を相談されたゆえでの、販売店の紹介であったのか? 少しばかりのの疑問が残ります。 私の持論では、「補聴器販売店を誰から紹介されたか?」も重要ですが、それ以上に、 「購入した補聴器をどのようにして自分のモノにしていくのか?」この点の方が数倍、数十倍重要であると 考えます。
つまり、アフターメンテナンスがご本人とって負担が少ないもので無ければなりません。
※補聴器は購入したらそれで終わり、と言うモノではありませんので、今後検討されている方は そのあたりを慎重にご検討くださいませ。
<ご参考までに> ※ちなみに、前述のA様が他店で購入後、補聴器の調整訪問の依頼があった場合は、有償で対応します。 つまり、他店購入金額+当店での調整訪問料(@5000~)×回数となります。 本来であれば、調整料も含まれたいるにもかかわらず、他店で調整するとなると、余分な費用もかかってきます。 このあたりもご存じない方が多いので、慎重にご検討いただけたらと思います。 本日は、耳鼻科受診と補聴器についての事例からお届けしました。