当店が補聴器の「安さ」を売りにしない理由
― 補聴器は、比べ方を間違えると失敗する ―
先に結論をお伝えします
当店では、
「安い補聴器ありますか?」というご質問にはダイレクトにはお答えしていません。
それは冷たいからではなく、
その質問のまま回答し補聴器を選ぶと、後悔する可能性が高いからです。
この記事では、
なぜ補聴器の値段の安さを前面に出さないのかを正直にお話しします。

補聴器は「価格」だけでは比較できない
補聴器を探している方の多くが、
こう考えます。
「まずは値段を知りたい」
「安く済むなら、そのほうがいい」
その気持ちは自然です。
ですが補聴器は、
- メガネ
- 家電
- スマートフォン
とは違います。
価格が安い=自分に合う
という関係は、ほとんどありません。

「安さ重視」で起きやすい3つのこと
① 必要な調整過程、プロセスが省かれる
価格を抑えるために、
- 調整時間が短い
- 回数が限られる
- 深い説明がない
こうしたケースは少なくありません。
結果として、
「聞こえるけど使いづらい」
状態になります。

② 本来、その方のお聞こえ、形状とは合わない選択肢が混ざる
安さを基準にすると、
- 耳の形状
- 聴力の特性
- 生活環境
これらよりも
「価格帯」で候補が決まってしまう。
補聴器は、
条件に合っていないと
どんな価格でも失敗します。


③ 「我慢」が前提になる
安く買えた分、
- うるさいのを我慢
- 使いづらさを我慢
- 調整に行くのを我慢
結果として、
「結局使わなくなる」
これが、
私たちが何度も見てきた現実です。
当店が重視しているのは「安さ」ではありません
当方が見ているのは、次の点です。
- 耳の形状に合うか
- 調整に時間をかけられるか
- 合わない可能性も説明できるか
- 途中で立ち止まれる余地があるか
これらを満たした上で、
初めて価格の話をします。
順番が逆になることはありません。

「高い方がいい」とも言いません
誤解してほしくないのですが、
高ければいいとも考えていません。
- 高額でも合わないケース
- 必要以上の性能
- 使いきれない機能
これも、現場では珍しくありません。
私たちは、
その方に必要な範囲を超える提案はしません。
価格より大切な「考え方の一致」
補聴器選びで一番大事なのは、
「どこで買うか」より
「誰と一緒に考えるか」
だと考えています。
- 無理な販売をしない
- 合わない可能性も言う
- 時間がかかる前提で向き合う
この考え方に納得できない場合、
どんな価格でも満足は難しいでしょう。
それでも補聴器の安さを重視したい方へ
正直に言います。
- できるだけ安く
- 最低限でいい
- 短時間で終えたい
こうした方には、
当店のやり方は向いていません。
それは止むを得ない事だと思っています。
補聴器には、
いろいろな選び方があっていいからです。
最後に
私たちが「安さ」を売りにしないのは、
補聴器を“消耗品”にしたくないからです。
時間と手間をかけて、
納得して使い続けてもらう。
その結果として、
- 無駄な買い替えが減る
- 使わなくなる補聴器が減る
それが、
いちばん“安い選択”になると信じています。
もしここまで読んで、
- 考え方が合う
- 安さより納得を大事にしたい
そう感じた方だけ、
ご相談ください。




