補聴器メーカーの主力製品をご紹介するシリーズです。
今回はスイスのメーカー、フォナック社(=日本法人はフォナックジャパン)。
スイス本国では上場もしているかなり大きな会社です。世界ではトップクラスのシェアを持ちます。
日本ではまだまだ知られない方も多いのではないでしょうか?(主に補聴器専門店で取り扱われることが多い)
販売店向けのセミナーでは、スイス本国の動向、売り上げ推移なども発表されます。(⇒かなり成長されてます。)
今日取り上げるのは、2013年初めに登場した、同社の定番シリーズ、クエストシリーズ。
▼タイプ別名称について
耳穴・・・バート
耳かけ・・・ボレロ と呼びます。
▼クラスについて
90、70、50、30の4クラス。前にクエストを意味するQが付きます。
(上から、Q90、Q70,Q50,Q30)
※Q30の耳かけ(ボレロ)は、片耳138,000円~
▼以前のシリーズと大きく変わった点を3点。
1、両耳装用での性能UP ※両耳通信機能はQ50以上のクラス
バイノーラル・ボイスストリーム・テクノロジーとよばれる新技術を採用。
結果、両耳装用時に、これまでにない鋭角な指向性。最上位クラスでは、風の中での会話が可能に。
(左右に風と会話が同居するとき、会話のある方に聞き取りをシフトすることで、風を気にせず会話が可能。)
2、スタンダードクラスでも12チャンネルとお買い得
チャンネル数がスパイスシリーズから2倍の12チャンネルへ。(Q50)
これは、お客様にとっても、販売店にとっても喜ばしいところ。雑音下での聞きとりには、一歩も二歩も前進。
3、IICとよばれる超小型耳穴式でも、音量、音質変更可能。
※別売り・専用リモコン ミニコントロール(18900円)による。
比較的お若い方、場所によって、自分で調整をしたい、と言うお客様には、もってこいの商品です。※他社にはない、独自の強みですね。
以上3点が、私が考える、フォナック社新製品の独自のセールスポイントです。
補聴器専門店の立場からいうと、Q50クラスでも出来ることが多くあり、これで十分では?
と、思わせる機能をもっています。
本日は、フォナック社の紹介シリーズ第一弾として、クエストシリーズをお伝えしました。
動画でもフォナック社の特徴を解説しています。