補聴器サイトをしらべると、必ずと言って良いほど、「自分に合った補聴器を選びましょう」とあります。
では、具体的に、自分に合った補聴器って、何でしょう?
●自身の聴力に合った補聴器
●自身の耳の形に合った補聴器
●補聴器を着けようとする方の現状の問題点と解決したいと思う目的に合った補聴器
●自身の手先の器用さに合った、使える補聴器
●汗をよくかく方に合った補聴器
●カタチやデザインが自分の好みに合った補聴器
●予算の中で自分に合った補聴器
なとなど、挙げればまだまだ挙げられます。
高額な商品の例やサービスとしては、マイホーム、海外旅行、電気製品などがありますが、そのいずれもが購入する側には、最低限必要な情報を持っている事は多いと思います。
一方、補聴器はどうか?
「情報不足」「PR不足」の問題が、あり、まだまだ「未知なるもの」といった感は拭えません。
●高価な補聴器が永久に使えるわけではない
●高価な補聴器が故障しないわけではない
●高価な補聴器が「聞こえない問題点」を全て解決できるわけではない
●安価な補聴器が最終的に「本当に安かった」とはならないことも多い
●安価な補聴器でも長く使えることがある
上記のように補聴器について考える場合は、
■カタログやネットからの一次情報収集
■専門家と解決したい問題の精査
■補聴器が解決出来る問題か否か
■貸し出しを通じて解決出来うる範囲を実際の自身の体験で感じてみる
■貸し出しを通じて、更に機能をレベルアップする必要性の精査
■担当者との再度の問題、解決ポイントを確認
■予算を鑑みて、機種を選定
こういった流れを踏まえる必要があります。
以上のように、「自分に合った補聴器」には色んな意味合いがあり、加えて販売店側とユーザー側には明らかな「情報格差」があります。
ズバリ、ネットやカタログの一次情報だけではな真の補聴器情報を理解することは難しいと考えます。
アドバイスとしては、事前に仕入れた補聴器一次情報をあくまで「予習」とし、「絶対視」しないでください。
よく男性にありがちなのですが、販売店にいった際に、「ご自身がお持ちの情報が全て」としてしまうと、「本来得られたかもしれない、本当に役立つ補聴器情報」が得られないこともあります。
また、「自身の情報が全てだ」としてしまうと、購入したあともうまくフィッテング(調整)できない場合があります。
限られた時間の中で調整するのがミッションであるのですが、その時間の半分以上を持論の展開に終始される場合もあります。
可能性ある限りは
「この処方式できいてみるとどうか?」
「耳栓を変えてみたらどうか?」
「別の音設定(プログラムメモリー)を追加するとどうか?」
「シェルと呼ばれる耳型の側を作り替えるとどうか?」
限られた時間の中で新しい提案を試してみることも有意義な時間と効果のある結果につなげられることもありますので。
少し、横道それましたが、以下にまとめ。
まとめ
自分に合った補聴器を選ぶために
■補聴器をスタートする前、ユーザーご本人と販売店担当者との意見交換が重要。
■ゴール地点の確認と、到達の可否確認
■補聴器の情報は、一旦担当者の話を聞てみる
■疑問が、あれば質問してみる
■回答に満足できなければ、対応できる店に代える
■長く付き合える担当者を見つけ、ざっくばらんに聞ける関係をつくる
■客観的に補聴器の交換測定を行っているか?
■限られた時間を有意義、有効に活用するため、持論はほとほどに。
以上、「自分に合った補聴器とは?」「自分に合った補聴器を見つけるためには?」をお届けしました。
●おまけ
自分の耳型に合わせて「目立ちにくく」作成しても、調整出来るツール(音量変化のボリュームや場面毎の音質切り返え、メモリースイッチ)がないと不便。最近は小型補聴器にもリモコン対応モデルや、スマホアプリがリモコンになる補聴器などもあります。
ハスキーボイスな補聴器伝導師こと、
補聴器ご自宅.com
代表 中村雅仁