補聴器相談を「有料」にしている理由
―初回相談を 無料にしないのは、単に補聴器を売る事だけが目的ではないからです ―
先に結論をお伝えします
当方は、補聴器の初回相談を有料にしています。
それは
補聴器を売る事だけが目的ではないからです。
つまり、
補聴器に対する考え方をいったん整理していただく事、
ご自身に合わない補聴器を選択肢から外していただくためです。
この記事では、
なぜ無料相談にしないのかを正直にお話しします。

無料相談で起きやすいこと
補聴器業界では、
「無料相談」「無料体験」「長期貸し出し」が一般的です。
ですが、現場ではこうしたことが起こります。
- その場で決める前提の空気になる
- 本音の不安が出にくい
- 時間をかけた説明が省略される
- 合わない可能性の話が後回しになる
- 買わないと悪い気がして…
結果として、
「とりあえず試す」「とりあえず買う」
が起こりやすくなります。
補聴器において、
この“とりあえず”は失敗の入口です。

有料にしている理由① 時間を確保するため
私たちの初回相談は、
約90分かけて行います。
内容は、
- 聞こえの状況整理
- 生活環境の確認
- 耳の形状・過去の使用歴
- 補聴器が向いているかの判断
正直に言えば、
この段階では売る話はほとんどしません。
無料相談では、
この時間を確保することが難しいのが現実です。
理由は、ご相談に向けた時間枠の確保、測定機器の準備、お試し用の補聴器準備など事前準備が当日のご相談満足度に直結するからです。

有料にしている理由② 「合わない可能性」を先に説明するため
補聴器は、
- すぐ慣れない
- 合わないケースがある
- 時間(数回の来店調整)が必要
こうした話は、
最初にきちんと共有しないと意味がありません。
しかし無料相談だと、
- 空気を壊したくない
- せっかく来たのに…
という心理が働きやすくなります。
有料相談では、
遠慮なく、厳しい話ができます。

有料にしている理由③ 売らない判断を守るため
当方では、
補聴器販売をお断りすることがあります。
その判断をするためには、
- その方の状況を深く知る
- 合わない理由を言語化する
- 納得してもらう時間
これが必要です。
有料相談は、
「売らなくても成立する関係」
を作るための仕組みです。

「無料のほうが親切では?」と思われる方へ
そう思われるのも自然です。
ですが当方は、
無料=親切とは考えていません。
- 時間が足りない
- 本音が出ない
- 結果だけ急ぐ
これで補聴器を選ぶほうが、
よほど不親切だと感じています。
実際の反応
有料相談後、
こう言われることがあります。
「最初にここまで説明してもらえて良かった」
「買う前に、知れて安心した」
「無理に勧められなくて信頼できた」
逆に、
- すぐ決めたい
- 安さだけを重視したい
という方は、
この時点で自然と離れます。
👉 「価格を先に聞きたくなる理由について」
→ ⑤ 安さを売りにしない理由
これはお互いの考え方の違いのため、止むを得ない事だと思っています。

それでも相談してほしい方
有料相談は、
すべての方に向いているわけではありません。
ですが、次のような方には意味があります。
- 後悔したくない
- 合わない可能性も含めて知りたい
- 売らない判断もしてほしい
- 時間をかけて向き合いたい
補聴器は、
「買う前」がいちばん大切です。
最後に
有料相談にしているのは、
補聴器を大切に選んでほしいから。
そして、
当方が無理な販売をしないためでもあります。
もしここまで読んで、
- 考え方が合う
- きちんと話を聞きたい
そう感じた方だけ、
ご相談ください。




