お聞こえでお悩みのお客様よりご質問いただきました。
この度「突発性難聴」を患い、処置は48時間以内に始めましたが、聞こえるレベルが低かったせいか、2週間経っても改善されません。主治医は突発性難聴に補聴器は不適と言われていますが、文献を見ると補聴器が有効とも書かれています。
実際のところ、改善が見られない場合、補聴器でカバーできるのかお尋ねいたします。
お辛い現在の状況、お察しいたします。
ご承知の通り、突発性難聴の場合、回復の度合いが個人毎に異なります。A様のお聞こえが、今より少しでも改善が有るタイミングまで治療を継続されることが、何よりも第一優先となります。
聴力が、ある程度、落ちつかれた状態になり、それでもお聞こえが芳しくない場合には、補聴器も選択肢の一つになると考えます。
補聴器の効果は、音を選別する働き(=言葉を聞き分ける働きにも関係します)がどの程度、残存されているかによってその効果にも個人差がございます。
聴力レベルが高度から重度となられた場合には、音は聞こえるが会話の中身が分からないとなられるケースもございます。
一方で、こちらは両耳共に突発性難聴を発症されたお客様もあります。低音部は聞こえておられたため、現在も補聴器をご活用頂いております。
繰り返しとなりますが、
⇒ 音を選別する働きがどの程度、残存されているかがポイントとなります。
聴力がある程度落ち着かれました段階で、補聴器専門店にて試聴され、ある程度効果が見られるようでしたら貸し出しを受けられるのがオススメする方法です。
⇒ 以前のお聞こえとは異なり、キンキン高音が強い電子的な違和感は当初、お感じになると思います。慣れるまで早くて1ヶ月~遅くて3ヶ月かかるなど個人差がございます。
●片側は正常、一方だけが突発性難聴にとなられるケースが多いのですが、その場合はクロス式補聴器を活用してご満足されているお客様もあります。
クロス補聴器とは?
きこえない耳側の音声情報を集音し、
きこえている耳側に電波で誘導して
聞き取るシステムです。
★クロス(CROS)補聴器のメリット
1.)きこえない耳側(音の死角)がなくなる
2.)人と並ぶ際、座る位置、立つ位置を気にしなくて済む
3.)きこえない耳側で電話を取ることができる
★クロス(CROS)補聴器のデメリット
1.)きこえている耳はあくまでも良耳なので方向感は得られにくい
2.)非常に騒がしい環境下では、聞き分け(選択聴取)が困難
3.)両耳にディバイス(補聴器、CROSユニット)を装着しなければならない
かすが補聴器専門店 ホームページより
http://kasuga-hochouki.com/cros
以上、ご回答とさせていただきます。この度は補聴器に関するお問い合わせ、誠にありがとうございました。