補聴器でお悩みのお客様よりご質問いただきました。
聞こえが悪くなり■■■で検査をしたら、レベルが4~7の中だと言われました。現在、無料のお試し中で、間もなく約束の1週間になるので返却します。
当方、初めての装着で何も比較出来ず鵜吞みの感じです。初心者向けはこの商品が良いと●●社製の片耳24万円を勧められていますが、聞こえなくていい音まで入るので疲れます。
10万円位の製品が希望していたのに、倍掛かります。
高い方が長持ちし、メリットがあるのですか?片方だけ入れると身体によくありませんか?目安として何を基準に選べばいいですか?
お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
補聴器を装用しますと、これまで聞こえていなかった音が補聴器を通じて戻ってまいります為、初期段階では少なからず【うるさい】といった感覚を持たれることは一般的です。
耳と脳が順応するためには、一般的に早い方で1ヶ月程度、遅い方で2、3ヶ月程度期間を要します。
補聴器の価格を抑えた場合のデメリットは、聞こえてくる生活音に対して、時間をかけて慣れる必要が有る点です。
一方、高額な補聴器の場合、補聴器自体が周囲の環境を自動認識して会話に集中しやすい状況にしてくれます。
価格を抑えて、慣れる時間を減らしたい場合は、補聴器だけに頼るのではなく、ご自分でも音量調整を場所ごとに行う必要があります。
具体的には
⇒ 補聴器本体に付属のボリューム活用するもしくは、スマホアプリ対応の補聴器であれば、スマホ側で調整する
当方へも、価格を抑えながら、聞き取りは保ちたいといったお声が多く届きます。
その場合の回答は、
1、両耳装用する必要性があります。
2、ご自身でも状況に応じて、音量調整する必要があります。
3、最新モデルではなく、1,2世代前の補聴器も選択肢に入れて検討される必要性があります。
解説
人間の耳は両方についており、健聴者は2つの耳で聞いています。
「補聴器があるから」と言いましても、片側で両側からの情報を聞き取る事はできません。
両耳装用のメリット
・片側に頼らないので、今ある【言葉の聞きとり能力】の維持が可能
・騒音下での聞き取りが向上
・ボリュームを抑えて聞き取れるので、耳への負担が少ない
・小さい声の聞き取りがしやすい
高価な補聴器は寿命が長い?
補聴器の耐用年数は、メーカー曰く一般的に4年から5年です。高価な補聴器の場合、この期間が変わるか?と思われますが、変わりません。
繰り返しとなりますが、対応年数の長さではなく、どんな環境でもいかに会話に集中しやすい状況に出来るか?少しでも快適な設定に容易に出来るかが価格、性能の差となります。
補聴器選ぶ際の優先順位は?
1、ご予算の範囲の中で両耳装用を優先する
2、認定補聴器技能者のいる店舗且つ複数メーカー取り扱いの専門店がおすすめ
3、通える圏内で優先されること
以上をオススメします。
その他、初心者にオススメの補聴器を!とのことですが、選択肢は複数あると思います。「ユーザー様の側に立って別の補聴器の提案もしてくれるか?」という視点も重要ではないかと思います。
以上、回答とさせていただます。