大阪府内のお客様より下記のようなご質問をいただきましたので、皆様にも情報共有させていただきます。
—– お尋ねになりたい内容 —–
テレビドラマでバック音楽の中でのせりふが割れたような声で聞き
私の回答はこちらからです。
●● 様
はじめまして。この度は、補聴器、聞こえに関するご質問をいただき、誠にありがとうございます。
先ず最初に。具体的な聴力がわからない段階でのご回答となりますため、一般論も多くなりますこと、ご了承願います。
難聴の種類には、大きく分けて2種類あります。
・伝音性難聴
・感音性難聴
●伝音性難聴・・・
中耳炎に代表される、<音を大きくする機能、働き>部位の障害を起因とする難聴。※治療や手術で直ります。
●感音性難聴・・・
代表的なものは加齢性の難聴で、中でも小さい音がきこえにくく、(特に電子音に代表される高音)、言葉の出だしや言葉尻が掴みにくいといった現象が特徴。騒音下での言葉の聞き取りが困難になってきます。※現在の医学では治療できません。
一般的に、60歳を過ぎてきますと、感音性難聴の特徴が多かれ少なかれ現れて参ります。(=私も含め、必然的な流れ)
>テレビドラマでバック音楽の中でのせりふが割れたような声で聞き取りづらい、
必要な音とそうでない音の区別がつきにくくなる症状が出ておられる現状ですね。
テレビをご覧になる場合にもっとも多いご質問が【 ドラマが聞こえにくい】【早口がわかりにくい】です。補聴器はあくまでも”日常会話の聞き取り向上” をメインに考えられた製品であり、テレビ内のバックミュージックを減らしたり、 早口を遅口にする機能までは持ち合わせておりません。そのため、補聴器を使用しても「わかりにくい番組」 が引き続き残ってしまう可能性はございます。
※ 日々のトレーニングにとって必要な音の取捨は次第に出来るように なります。
※テレビまでに距離があるとその間の周囲雑音が気になって、 聴こえづらいことも
あります。最近では、 テレビ音声をダイレクトに補聴器に届けるシステムもあります。
>また不意に声を掛けられると聞きなおさないと分からない、少し発音の悪い人の会話が分からないし離れたところからの声が聞きづらい
段々ときこえにくくなってきた、話す相手が正面で、近い距離であれば不自由ない・・・ということでございますと、前述の加齢性難聴の特徴「小さい音がきこえづらい」に該当する可能性がございます。
まずは、耳鼻科にて「治療で治る難聴か否か?」 をご確認いただき、「加齢性の難聴」とのお話が出るようであれば、補聴器をご検討頂くほうがよろしいかと思います。
この状態を放置しましても、ほとんどのケースで「健康的な聴力」 にもどるケースは少なく、また「言葉を正しく聞き分ける力」 の低下も段々と現れてまいります。
※一度、「言葉を正しく聞き分ける力」が低下しますと、 どれだけ高性能かつ高額な補聴器を装用したとしても、効果は半減します。( 思うような効果が出ない)
なるべく、「言葉を聞き取る力」 がある間にご検討いただくほうが、補聴器の効果を出しやすいと思います。
以上、ご回答させていただきます。