当方への補聴器相談に来られた方の事例より
今回ご相談に来られたのは、
月額制(定額制)で補聴器を利用されていた方です。
数年間にわたり契約を継続され、
定期的に店舗へ通い、
その都度クリーニングなどの対応は受けておられたとのことでした。
一見すると、
継続的なフォローを受けながら使用されているように見える状況です。

※掲載している補聴器の画像はイメージです。
本事例の内容および特定の製品・メーカーとは一切関係ありません。
当方で確認したところ
当方で補聴器の状態を確認したところ、
音を拾う部分(=マイク)に明らかな不具合の可能性が見られました。
聞こえにくさの原因は、
調整や設定の問題以前に、
機器そのものの状態に起因している可能性が高いものでした。
ご本人も
「以前より聞こえが落ちた気がする」
という自覚はあったものの、
それが機械の不具合によるものとは説明されていなかったそうです。
使用されていた機種について
あわせて確認したところ、
定額制で使用されていた補聴器は、すでに新規販売が終了している世代の機種でした。
販売終了機種であっても、
すぐに使えなくなるわけではありません。
ただし、
- 部品供給や修理対応の期間
- 技術的な世代差
- 長期使用時のリスク
といった点では、
現行機種とは条件が変わってくる段階に入っていることも事実です。

当方からお伝えしたことと、その後の対応
当方では、
- 機器の状態に不具合の可能性があること
- 世代的に注意が必要な段階に入っていること
これらを整理したうえで、
ご本人にお伝えしました。
その結果、
ご本人はあらためて元の販売店へ相談に行かれ、
対応が進むことになりました。
対応内容としては、
不具合箇所の修理ではなく、
別の機種への切り替え対応となったそうです。
もし、今回の指摘がなかったとしたら
ここで、ひとつ考えさせられる点があります。
もし今回、
補聴器の状態をあらためて確認する機会がなかったとしたら、
- 「年齢による聞こえの低下」として処理されていた
- 機械の不具合に気づかないまま使用が続いていた
- 聞こえにくさへの不満だけが積み重なっていた
その可能性は、決して低くありません。
定期的に通っていたとしても、
機能そのものの確認が行われていなければ、
問題は見過ごされてしまうことがあります。
この事例から分かること
今回の事例は、
定額制そのものの良し悪しを示すものではありません。
大切なのは、
- 今使っている補聴器が、どの世代のものなのか
- 機器として正常に機能しているか
- ご本人の聞こえの変化と合っているか
それらを誰が、どのように確認しているかです。
当店の考え方
当店では、
定期的なクリーニングだけでなく、
- 音の出方・拾い方に違和感がないか
- 部品の状態や劣化の有無
- 聞こえの変化とのズレがないか
といった点を確認したうえで、
修理・再調整・見直しの優先順位を判断しています。
補聴器は
「通っていれば安心」なものではなく、
状態を見極めながら使い続ける装用機器だと考えています。
まとめ
今回の事例が、
補聴器の使い方や相談先を考える際の
一つの参考になれば幸いです。




