【初心者の為の補聴器Q&A】補聴器の価格(金額・料金)を教えてください

補聴器の価格(金額・料金)はやはり気になるところですね。

当店では加齢性の難聴につきましては、両耳装用が補聴器の効果に直結するとの考えから、【ご予算の中での両耳装用】を最優先に、補聴器をお勧めしております。

参考データ:2018年の市場平均価格は片耳約12万円、両耳約24万円(日本補聴器工業会発表)といったところです。

金額面だけで考えると、「高い」と考えられる方が多いのではないでしょうか?ですが、毎日装用する、体の一部になる、聞こえない悩み、聞き返したり、聞き洩らさないように集中し続ける気苦労を考えると一概に高いとは言えないのではないでしょうか?

ここでは、代表的な補聴器を参考例に補聴器の価格をご紹介して参ります。

●補聴器入門編<フォナック社 耳穴型補聴器 TAO(タオ)Q15>

両耳147,000円(片耳98,000円)

フォナック補聴器TAO(タオ)Q15耳穴型補聴器

片耳10万円以上もする事が多いオーダーメイドの耳穴型補聴器。※お客様毎に耳型を採取して、世界で一つのお客様専用の補聴器をお作りします。スイスの補聴器メーカー、フォナック社から発売されている耳穴型補聴器TAO(タオ)Q15は既成概念を覆すべく、両耳専用補聴器といっても過言ではないくらいの思い切った価格設定を行いました。手先が器用方にとっては便利なメモリースイッチ(場面毎の音質、音量切り替え)が可能。また、携帯電話の聞き取りや、別パーツ(ループセット)購入により、テレビの聞き取りが向上するテレコイルが標準装備されているのが素晴らしいです。

●スペック

4チャンネル、固定型指向性、※テレコイル標準装備、※メモリースイッチ標準装備(※ただし、CICタイプを除く)保証期間2年

●注意点:価格優先機種の為、生活音に過敏な方にはお勧めできません。比較的静かな場所での使用、音慣れのしやすい若い方にはお勧めです。

●TAO(タオ)参考VTR

◆2番目にご紹介するのは補聴器に見えない補聴器です。<シーメンス補聴器(シバントス)COOL(クール)ORION2(オリオン2)>

※軽度~軽中度用 両耳270,000円(片耳150,000円)

※中度用両耳288,000円(片耳160,000円)

シーメンス補聴器(シバントス)COOL(クール)オリオン2耳穴型補聴器

ドイツの補聴器メーカー、シーメンス補聴器(シバントス)から発売されているCOOL(クール)補聴器に見えない補聴器、ワンタッチ式でカンタン装用が可能な耳穴型補聴器。「こもらない」「響かない」「出し入れしやすい」これまでの耳穴型補聴器の難点を一挙に解決すような斬新なデザインと使用の補聴器。上でご紹介しているのは新発売されたCOOL(クール)ORION2(オリオン2)。一昔前なら、メーカー最高クラスにしか搭載されていなかった16チャンネルという多チャンネルも特徴。食器の音や紙をこする音などを抑制する瞬間雑音抑制=サウンドスムージング搭載。イージーTEKリモコン(ブルートゥース対応)が新たに使用できるようになり拡張性も注目。また、聴力変化にも対応できる新サービス、COOLパワーアップオプション(片耳16000円)も今後の聞こえ低下にむけて安心材料となります。※ご高齢の方が自身で補聴器の脱着がしやすいのもその特徴で、手先が不自由な方でもスムーズに装用できます。

●スペック

16チャネル、指向性16バンド対応、サウンドスムージング新搭載、イージーテック新対応、保証2年

●COOL(クール)参考VTR 

※上記動画は既製品のCOOL イージー101ですので、少々使用も異なります。ですが長所は同一ですので参考までにどうぞ。

◆最後にご紹介するのは、2015年のダントツ一番人気のRIC型補聴器です。●シーメンス補聴器(シバントス)RIC、PURE3 binax

両耳432,000円(片耳240,000円)

中でもシーメンス補聴器(シバントス)のRIC、PURE 3binaxは最上位機種から必要不可欠の機能を搭載したお勧めモデルです。

シーメンス補聴器(シバントス)PURE3bxバイナックスRIC型補聴器

軽度から高度、重度のかかりまで対応できる守備範囲の広さも特徴です。※ただし、聴力後に応じたレシーバー(スピーカー)を選択する必要があります。中度~重度難聴の方には、専用オーダーメイド耳栓(RICモールド)の作成が必須となります。※オーダーメイド耳栓は片耳10000円~。両耳を環境認識し、音量や音質のバランスを常に意識してくれる機能がお勧め。集中して聞くというよりも、補聴器自身が集中できる環境を作ってくれるというのが特徴です。騒がしい中では、「ビーム指向性」と呼ばれる、話し相手に集中できるよう音の流れを鋭角に絞って聴取する機能が秀逸です。騒々しい場所での会話や、意識せず楽に会話を楽しみたい、といった方には喜ばれる補聴器です。※聴力が変化した場合には、後からレシーバー(スピーカー)を買い替えることで聴力変化にも対応できます。つまり、聴力変化の度に補聴器を買い替えるのではなく、パーツを新たに購入するだけで、パワーアップ(バージョンアップ)するイメージです。レシーバー片耳1万円~

●スペック

24チャンネル、ビーム指向性、自動音量学習機能サウンドラーニング2搭載、サウンドスムージング、ハウリングストッパーも24チャンネル対応、保証2年

●参考VTR

以上、代表的な補聴器3例を価格面からそれぞれのその特徴をお話させていただきました。