補聴器から「ピーピー」「ピッピッ」。まず知っておきたいこと
ほとんどの場合、故障ではありません。補聴器が何かを知らせる「通知音」か、音漏れで起きる「ハウリング」のどちらかです。
- 通知音電池切れ、点検の時期、スマホとの接続、試聴機の期限など。基本的に本人にしか聞こえない
- ハウリング「ピーー」と高い音が続く。そばにいる家族にも聞こえることがある
下の3つの質問に答えていくと、原因と対処にたどり着けます。
3つの質問で原因をしぼり込む
補聴器から「ピーピー」「ピッピッ」。まず知っておきたいこと
ほとんどの場合、故障ではありません。補聴器が何かを知らせる「通知音」か、音漏れで起きる「ハウリング」のどちらかです。
- 通知音電池切れ、点検の時期、スマホとの接続、試聴機の期限など。基本的に本人にしか聞こえない
- ハウリング「ピーー」と高い音が続く。そばにいる家族にも聞こえることがある
下の3つの質問に答えていくと、原因と対処にたどり着けます。
3つの質問で原因をしぼり込む
Q1どんな時に鳴る?
耳に入れている間ずっと/手を近づけると鳴るハウリング 電源・ボタンを操作した時だけ操作のお知らせ音 スマホ・テレビ・外部マイク・CROSを使っている時接続のお知らせ音症状別・原因と対処の一覧
「こんな時」の列から、自分の状況に近い行を探してください。右端から詳しい説明に飛べます。
※すべての機種に、すべての通知があるわけではありません。音の種類はメーカー・機種・設定で異なります。
「鳴る間隔」で見分けるコツ
通知音は、音そのものより「どんな間隔で鳴るか」に特徴が出ます。メーカーの公式情報から、分かりやすい3つを並べると次のとおりです。
「30分おき」「だんだん短くなる」「8回のかたまりが何度も」。この違いが分かるだけで、原因の見当がつきます[1][4]。他のメーカーでは間隔も回数も異なるので、あくまで考え方の例として見てください。
① 電池切れ・充電不足を知らせる音
いちばん多いのがこの音です。空気電池式は新しい電池に交換、充電式は充電器に戻せば止まります。

オーティコン
高さの違う3つの音が交互に鳴る。最初に鳴った時点で残りはおよそ2時間(スマホなどの音を受信中ならおよそ1時間)。その後は30分ごとに鳴る[1]
フォナック
電池残量が約10%を下回ると鳴る[3]
鳴った瞬間に止まるわけではありません。ただ、外出前や人と会う予定のある日は、早めに替えておくと安心です。
電池を替えたのに、まだ鳴る時

- シールを剥がして、2分ほど待ってから入れる
空気電池は空気を取り込んで働く電池です。フォナックはこの待ち時間を案内しています[9]。 - 向きを確かめる
電池ホルダーの表示に合わせます。フォナックの場合、平らな面(+の表示がある面)が上です[9]。 - 別のパッケージの電池で試す
まれに電池側の不良もあります。買った時期の違う電池で試すと切り分けられます。 - 電池ホルダー・充電端子を乾拭きする
乾いた綿棒や柔らかい布で。液体は使いません[7]。
充電式で、充電してもすぐ鳴る時

確認する順番
それでも直らなければ販売店へ。補聴器と一緒に充電器・ケーブル・電源アダプターも持っていくと、どこが悪いのか早く分かります[7]。
② 点検・修理を知らせる音
ここはぜひ知っておいてほしい機能です。最近の補聴器には、本体の不調を自分で見つけて、音で知らせるものがあります。

例:オーティコンの場合
8回のビープ音が、4セット繰り返される
→ マイクの点検が必要な状態。販売店に連絡するよう案内されています[1]。
※すべての機種が対象とは限りません。他のメーカーは回数も意味も異なります。
マイクに異常が出ても、音がまったく出なくなるとは限りません。「サー」という雑音が増えていても、本人が慣れてしまって気づかないこともあります。警告音は、そんな見えない不調に気づくきっかけになります。
当店に寄せられたご相談から
修理を知らせる警告音が何度も鳴り、煩わしくて補聴器を使えなくなった、というご相談がありました。
音を止めたい気持ちはよく分かります。ただ、この音は補聴器からの大事なサイン。止めることより、なぜ鳴っているのかを確かめる方が先です。
マイクや内部の部品は、使う環境や年数で少しずつ状態が変わります。定期的に販売店で点検を受ければ、掃除だけでなく、補聴器の出力や状態まで確認できます。修理の警告音は、点検の大切さを思い出させてくれる機能でもあります。
③ 耳あかフィルターの交換を知らせる通知
これは音ではなく、スマホアプリの画面に出る通知です。補聴器本体から鳴るわけではありません。
耳あかフィルター(耳あかガード)は、耳あかが音の出口や内部に入り込むのを防ぐ部品です。詰まると、音が小さくなったり、こもったり、聞こえなくなったりします。

オーティコンのアプリ「Oticon Companion(オーティコン コンパニオン)」には、フィルターの交換時期を知らせるリマインダー機能があります[2]。通知が出たら、お使いの機種に合ったフィルターに交換してください。交換しても聞こえが戻らなければ、ほかの原因が考えられるので販売店で点検を。
④ スマホ・テレビとの接続を知らせる音
ワイヤレス機能のある補聴器は、ほかの機器と「つながった」「切れた」を音で知らせることがあります。補聴器の故障とは限りません。
こんな場面で鳴る
スマホとの接続・切断、電話や音楽の受信開始、テレビ用送信機との接続・再接続、左右の補聴器の通信が切れた時など
フォナックの例
左右の接続が切れると鳴る。片方の電源が切れた時や、一時的に通信範囲から外れた時に起こる[3]
テレビ用送信機
TV Connector(TVコネクター)などは、通信が切れたりつながったりするたびに、お知らせ音が繰り返されることがある[5]
- 相手の機器の電源・充電を確認
- 機器との距離を縮める
壁や体の向きでも通信は途切れます。 - いったん接続を切って、つなぎ直す
外部マイクを使っている時
離れた人の声を補聴器に届ける外部マイクにも、接続を音で知らせる機能があります。フォナックのRoger(ロジャー)シリーズ、オーティコンのEduMic(エデュマイク)が代表例です[5]。鳴り方は機種と設定で異なります。
突然音が鳴った、マイクの声が聞こえなくなった。そんな時は、まずマイク側の電源・充電・接続を確認してください。直らなければ、補聴器とマイクの両方を販売店へ。
CROS(クロス)を使っている時
CROSは、聞こえにくい側の耳に付けた送信機で音を拾い、反対側の補聴器に送る仕組みです[6]。送信機と補聴器が常に通信しているので、送信機の電池や通信状態が通知の対象になる製品があります。
注意
CROSの警告音はメーカーによって大きく違います。送信機の電池が減っても、警告音が用意されていない機種もあります。「急に片側から聞こえなくなった」なら、音が鳴らなくても送信機の電源・充電を真っ先に確認してください。
⑤ 試聴機の期限を知らせる音
購入前に借りている試聴機なら、この可能性があります。期限が来ると鳴るように設定されている機種があるからです。
たとえばフォナックの試聴機は、設定した期限を過ぎると警告音が鳴ります。期限後の最初の6日間は1時間に1回、その後は1分ごとに繰り返す仕組みです[4]。
何度も鳴るからといって、故障とは限りません。試聴中にこうなったら、貸してくれた販売店に連絡してください。なお、この機能はすべての試聴機にあるわけではありません。
⑥ 電源・ボタン操作のお知らせ音
操作に合わせて鳴る音は、異常のサインではありません。
電源を入れた時
起動の合図。オーティコンはメロディー(ジングル)が流れる[1]
電源が切れる時
オーティコンは下がっていく4回のビープ音。電池切れで電源が落ちる時も同じ音[1]
プログラム・音量を変えた時
切り替わったこと、音量が基準の位置に戻ったことを知らせる。フォナックは自動プログラムに切り替わった時にも鳴る[3]
触っていないのに頻繁に鳴る場合は、ボタンが押されやすい付け方になっていないか、スマホとの連携設定はどうか、を確認します。通知音の音量や、オン・オフの切り替えができるかは機種しだい。気になる時は販売店に相談してください。
⑦ 「ピーー」と続くならハウリング
ハウリングは通知音ではありません。補聴器から出た音が耳栓のすき間から漏れ、マイクがもう一度拾って大きくすることで起きる「ピーー」という高い音です。

耳を手で覆った、帽子をかぶった、入れている途中。こうした場面で一時的に鳴るのはよくあることで、離して止まるなら心配いりません。付けているだけで鳴り続けるなら、次の原因が考えられます。
ハウリングの主な原因

まずは一度外して、奥までしっかり入れ直してください。それでも続くなら、耳栓の交換やサイズ変更、補聴器の調整で直ることが多いので、販売店で確認を。
販売店に伝える時の「音のメモ」
通知音は基本的に本人にしか聞こえません。家族が「何も鳴ってないよ」と言っても、補聴器の中では鳴っています。だからこそ、メモが役に立ちます。

このまま書き写してメモに
フォナックは、お知らせ音を公式ページの動画で聞けるようにしています[3]。手元の音と聞き比べると、メモもしやすくなります。

相談先は、原則として補聴器を購入した販売店です。補聴器本体、充電器一式(充電式の場合)、保証書、そしてこのメモを持っていけば、話が早く進みます。
聞こえが急に悪くなったら、補聴器だけを疑わない
補聴器に異常がないのに聞こえにくい。その場合は、聴力そのものの変化や、調整を見直す時期の可能性があります。見分け方は補聴器が聞こえづらい原因と3つの可能性で解説しています。
突発性難聴は突然起こる難聴で、耳鳴り、耳がふさがった感じ、めまいを伴うことがあります。早く治療を始めた方が回復が良いと報告されており、早めの耳鼻咽喉科受診が大切です[10]。
ろれつが回らない、顔の感覚が鈍い、飲み込みにくいといった症状を伴う場合は、ほかの病気の可能性もあります[10]。すぐに医療機関を受診してください。
まとめ|警告音は補聴器からの大切なお知らせ
- 何もしていないのに定期的に鳴るまず電池交換・充電
- 決まった回数のかたまりが何度も点検通知の可能性。回数をメモして販売店へ
- スマホ・テレビ・マイク・CROSの使用中接続の音。相手の機器の電源と距離を確認
- 試聴機で期限が過ぎた頃貸出元に連絡
- 操作した時だけお知らせ音。故障ではない
- 「ピーー」と続くハウリング。入れ直しと耳栓の確認
- 急に聞こえが落ちた補聴器の点検とあわせて耳鼻咽喉科へ
大切なのは、音を止めることではなく、なぜ鳴っているのかを確かめること。普段と違う音が続いたら、購入した販売店で点検を受けてください。
参考文献
- Oticon(オーティコン)「補聴器からビープ音が鳴るのはなぜですか?」
https://www.oticon.co.jp/support/troubleshooting/hearing-aids/why-are-my-hearing-aids-beeping - Oticon(オーティコン)「Oticon Companion App Support」
https://www.oticon.com/support/oticon-app - Phonak(フォナック)「補聴器から聞こえるお知らせ音は何を意味するのですか?」
https://www.phonak.com/ja-jp/support/knowledge-base/articles/what-do-the-notification-sounds-i-hear-in-my-hearing-aid-mean - Phonak(フォナック)「Why are my Phonak hearing aids regularly beeping?」
https://www.phonak.com/en-ca/support/knowledge-base/articles/hearing-aids-play-a-beep-regularly - Phonak(フォナック)「Accessories Support」
https://www.phonak.com/en-int/support/knowledge-base/accessories - Signia(シグニア)「CROS IX送信器」
https://www.signia.net/ja-jp/hearing-aids/signia-xperience/cros-x/ - Signia(シグニア)「トラブル対処法」
https://www.signia.net/ja-jp/support/hearing-aids/troubleshoot/ - Cambridge University Hospitals(ケンブリッジ大学病院)NHS Foundation Trust「NHS hearing aids: problem solving」Version 7(2025年4月15日承認)
https://www.cuh.nhs.uk/patient-information/nhs-hearing-aids-problem-solving/ - Phonak(フォナック)「フォナック非充電式補聴器の電池の交換方法」
https://www.phonak.com/ja-jp/support/knowledge-base/articles/how-to-replace-the-battery-on-phonak-non-rechargeable-hearing-aids - 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の病気」
https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=20
※警告音の種類や機能は、メーカー・機種・発売時期・調整の設定によって異なります。詳しくはお使いの補聴器の取扱説明書をご確認ください。
症状別・原因と対処の一覧
「こんな時」の列から、自分の状況に近い行を探してください。右端から詳しい説明に飛べます。
※すべての機種に、すべての通知があるわけではありません。音の種類はメーカー・機種・設定で異なります。
「鳴る間隔」で見分けるコツ
通知音は、音そのものより「どんな間隔で鳴るか」に特徴が出ます。メーカーの公式情報から、分かりやすい3つを並べると次のとおりです。
「30分おき」「だんだん短くなる」「8回のかたまりが何度も」。この違いが分かるだけで、原因の見当がつきます[1][4]。他のメーカーでは間隔も回数も異なるので、あくまで考え方の例として見てください。
① 電池切れ・充電不足を知らせる音
いちばん多いのがこの音です。空気電池式は新しい電池に交換、充電式は充電器に戻せば止まります。

オーティコン
高さの違う3つの音が交互に鳴る。最初に鳴った時点で残りはおよそ2時間(スマホなどの音を受信中ならおよそ1時間)。その後は30分ごとに鳴る[1]
フォナック
電池残量が約10%を下回ると鳴る[3]
鳴った瞬間に止まるわけではありません。ただ、外出前や人と会う予定のある日は、早めに替えておくと安心です。
電池を替えたのに、まだ鳴る時

- シールを剥がして、2分ほど待ってから入れる
空気電池は空気を取り込んで働く電池です。フォナックはこの待ち時間を案内しています[9]。 - 向きを確かめる
電池ホルダーの表示に合わせます。フォナックの場合、平らな面(+の表示がある面)が上です[9]。 - 別のパッケージの電池で試す
まれに電池側の不良もあります。買った時期の違う電池で試すと切り分けられます。 - 電池ホルダー・充電端子を乾拭きする
乾いた綿棒や柔らかい布で。液体は使いません[7]。
充電式で、充電してもすぐ鳴る時

確認する順番
それでも直らなければ販売店へ。補聴器と一緒に充電器・ケーブル・電源アダプターも持っていくと、どこが悪いのか早く分かります[7]。
② 点検・修理を知らせる音
ここはぜひ知っておいてほしい機能です。最近の補聴器には、本体の不調を自分で見つけて、音で知らせるものがあります。

例:オーティコンの場合
8回のビープ音が、4セット繰り返される
→ マイクの点検が必要な状態。販売店に連絡するよう案内されています[1]。
※すべての機種が対象とは限りません。他のメーカーは回数も意味も異なります。
マイクに異常が出ても、音がまったく出なくなるとは限りません。「サー」という雑音が増えていても、本人が慣れてしまって気づかないこともあります。警告音は、そんな見えない不調に気づくきっかけになります。
当店に寄せられたご相談から
修理を知らせる警告音が何度も鳴り、煩わしくて補聴器を使えなくなった、というご相談がありました。
音を止めたい気持ちはよく分かります。ただ、この音は補聴器からの大事なサイン。止めることより、なぜ鳴っているのかを確かめる方が先です。
マイクや内部の部品は、使う環境や年数で少しずつ状態が変わります。定期的に販売店で点検を受ければ、掃除だけでなく、補聴器の出力や状態まで確認できます。修理の警告音は、点検の大切さを思い出させてくれる機能でもあります。
③ 耳あかフィルターの交換を知らせる通知
これは音ではなく、スマホアプリの画面に出る通知です。補聴器本体から鳴るわけではありません。
耳あかフィルター(耳あかガード)は、耳あかが音の出口や内部に入り込むのを防ぐ部品です。詰まると、音が小さくなったり、こもったり、聞こえなくなったりします。

オーティコンのアプリ「Oticon Companion(オーティコン コンパニオン)」には、フィルターの交換時期を知らせるリマインダー機能があります[2]。通知が出たら、お使いの機種に合ったフィルターに交換してください。交換しても聞こえが戻らなければ、ほかの原因が考えられるので販売店で点検を。
④ スマホ・テレビとの接続を知らせる音
ワイヤレス機能のある補聴器は、ほかの機器と「つながった」「切れた」を音で知らせることがあります。補聴器の故障とは限りません。
こんな場面で鳴る
スマホとの接続・切断、電話や音楽の受信開始、テレビ用送信機との接続・再接続、左右の補聴器の通信が切れた時など
フォナックの例
左右の接続が切れると鳴る。片方の電源が切れた時や、一時的に通信範囲から外れた時に起こる[3]
テレビ用送信機
TV Connector(TVコネクター)などは、通信が切れたりつながったりするたびに、お知らせ音が繰り返されることがある[5]
- 相手の機器の電源・充電を確認
- 機器との距離を縮める
壁や体の向きでも通信は途切れます。 - いったん接続を切って、つなぎ直す
外部マイクを使っている時
離れた人の声を補聴器に届ける外部マイクにも、接続を音で知らせる機能があります。フォナックのRoger(ロジャー)シリーズ、オーティコンのEduMic(エデュマイク)が代表例です[5]。鳴り方は機種と設定で異なります。
突然音が鳴った、マイクの声が聞こえなくなった。そんな時は、まずマイク側の電源・充電・接続を確認してください。直らなければ、補聴器とマイクの両方を販売店へ。
CROS(クロス)を使っている時
CROSは、聞こえにくい側の耳に付けた送信機で音を拾い、反対側の補聴器に送る仕組みです[6]。送信機と補聴器が常に通信しているので、送信機の電池や通信状態が通知の対象になる製品があります。
注意
CROSの警告音はメーカーによって大きく違います。送信機の電池が減っても、警告音が用意されていない機種もあります。「急に片側から聞こえなくなった」なら、音が鳴らなくても送信機の電源・充電を真っ先に確認してください。
⑤ 試聴機の期限を知らせる音
購入前に借りている試聴機なら、この可能性があります。期限が来ると鳴るように設定されている機種があるからです。
たとえばフォナックの試聴機は、設定した期限を過ぎると警告音が鳴ります。期限後の最初の6日間は1時間に1回、その後は1分ごとに繰り返す仕組みです[4]。
何度も鳴るからといって、故障とは限りません。試聴中にこうなったら、貸してくれた販売店に連絡してください。なお、この機能はすべての試聴機にあるわけではありません。
⑥ 電源・ボタン操作のお知らせ音
操作に合わせて鳴る音は、異常のサインではありません。
電源を入れた時
起動の合図。オーティコンはメロディー(ジングル)が流れる[1]
電源が切れる時
オーティコンは下がっていく4回のビープ音。電池切れで電源が落ちる時も同じ音[1]
プログラム・音量を変えた時
切り替わったこと、音量が基準の位置に戻ったことを知らせる。フォナックは自動プログラムに切り替わった時にも鳴る[3]
触っていないのに頻繁に鳴る場合は、ボタンが押されやすい付け方になっていないか、スマホとの連携設定はどうか、を確認します。通知音の音量や、オン・オフの切り替えができるかは機種しだい。気になる時は販売店に相談してください。
⑦ 「ピーー」と続くならハウリング
ハウリングは通知音ではありません。補聴器から出た音が耳栓のすき間から漏れ、マイクがもう一度拾って大きくすることで起きる「ピーー」という高い音です。

耳を手で覆った、帽子をかぶった、入れている途中。こうした場面で一時的に鳴るのはよくあることで、離して止まるなら心配いりません。付けているだけで鳴り続けるなら、次の原因が考えられます。
ハウリングの主な原因

まずは一度外して、奥までしっかり入れ直してください。それでも続くなら、耳栓の交換やサイズ変更、補聴器の調整で直ることが多いので、販売店で確認を。
販売店に伝える時の「音のメモ」
通知音は基本的に本人にしか聞こえません。家族が「何も鳴ってないよ」と言っても、補聴器の中では鳴っています。だからこそ、メモが役に立ちます。

このまま書き写してメモに
フォナックは、お知らせ音を公式ページの動画で聞けるようにしています[3]。手元の音と聞き比べると、メモもしやすくなります。

相談先は、原則として補聴器を購入した販売店です。補聴器本体、充電器一式(充電式の場合)、保証書、そしてこのメモを持っていけば、話が早く進みます。
聞こえが急に悪くなったら、補聴器だけを疑わない
補聴器に異常がないのに聞こえにくい。その場合は、聴力そのものの変化や、調整を見直す時期の可能性があります。見分け方は補聴器が聞こえづらい原因と3つの可能性で解説しています。
突発性難聴は突然起こる難聴で、耳鳴り、耳がふさがった感じ、めまいを伴うことがあります。早く治療を始めた方が回復が良いと報告されており、早めの耳鼻咽喉科受診が大切です[10]。
ろれつが回らない、顔の感覚が鈍い、飲み込みにくいといった症状を伴う場合は、ほかの病気の可能性もあります[10]。すぐに医療機関を受診してください。
まとめ|警告音は補聴器からの大切なお知らせ
- 何もしていないのに定期的に鳴るまず電池交換・充電
- 決まった回数のかたまりが何度も点検通知の可能性。回数をメモして販売店へ
- スマホ・テレビ・マイク・CROSの使用中接続の音。相手の機器の電源と距離を確認
- 試聴機で期限が過ぎた頃貸出元に連絡
- 操作した時だけお知らせ音。故障ではない
- 「ピーー」と続くハウリング。入れ直しと耳栓の確認
- 急に聞こえが落ちた補聴器の点検とあわせて耳鼻咽喉科へ
大切なのは、音を止めることではなく、なぜ鳴っているのかを確かめること。普段と違う音が続いたら、購入した販売店で点検を受けてください。
参考文献
- Oticon(オーティコン)「補聴器からビープ音が鳴るのはなぜですか?」
https://www.oticon.co.jp/support/troubleshooting/hearing-aids/why-are-my-hearing-aids-beeping - Oticon(オーティコン)「Oticon Companion App Support」
https://www.oticon.com/support/oticon-app - Phonak(フォナック)「補聴器から聞こえるお知らせ音は何を意味するのですか?」
https://www.phonak.com/ja-jp/support/knowledge-base/articles/what-do-the-notification-sounds-i-hear-in-my-hearing-aid-mean - Phonak(フォナック)「Why are my Phonak hearing aids regularly beeping?」
https://www.phonak.com/en-ca/support/knowledge-base/articles/hearing-aids-play-a-beep-regularly - Phonak(フォナック)「Accessories Support」
https://www.phonak.com/en-int/support/knowledge-base/accessories - Signia(シグニア)「CROS IX送信器」
https://www.signia.net/ja-jp/hearing-aids/signia-xperience/cros-x/ - Signia(シグニア)「トラブル対処法」
https://www.signia.net/ja-jp/support/hearing-aids/troubleshoot/ - Cambridge University Hospitals(ケンブリッジ大学病院)NHS Foundation Trust「NHS hearing aids: problem solving」Version 7(2025年4月15日承認)
https://www.cuh.nhs.uk/patient-information/nhs-hearing-aids-problem-solving/ - Phonak(フォナック)「フォナック非充電式補聴器の電池の交換方法」
https://www.phonak.com/ja-jp/support/knowledge-base/articles/how-to-replace-the-battery-on-phonak-non-rechargeable-hearing-aids - 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の病気」
https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=20
※警告音の種類や機能は、メーカー・機種・発売時期・調整の設定によって異なります。詳しくはお使いの補聴器の取扱説明書をご確認ください。





