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おはようございます。昨日は当店へのご質問ということで、東北地方のお客様から問い合わせいただきました。

50年以上補聴器のご経験をもつというA様。

小学生の頃から箱型補聴器を使いだされたそうです。ただ当時から周囲の目を気にしてしまうこと、雑音が気になり、高校卒業後は20年以上も補聴器から離れられた、とのこと。その後、耳かけ型補聴器を挟んで、現在は耳あな式補聴器を購入されたとか。現在の使用方法も「必要な時だけ装用する」と。

果たして、これでいいのでしょうか?といった質問でした。

私の回答は以下の通り。

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●●様

小学生の頃からの補聴器の使用、
その後、補聴器でご苦労されたこと、
現在の使用状況、承知いたしました。

50年以上も補聴器の使用歴をおもちの浅利様の体験に基づくお考え、もちろん大切なことだと思います。

まずは、一般論からお話しします。

我々、補聴器を専門に扱う人間が最も気を尖らせるのが、「聴力レベル」よりもむしろ、「言葉を聞き取る力」の維持です。

※販売店で「あ」「き」「し」など、正確にきこえているかを確認するテストをされたこともおありかもしれません。

この言葉を聞き取る力は、残念ながら一旦低下すると戻ることはありません。

つまり聞き取る力が低下してからでは、どれだけハイクラスの補聴器を装用されても、その効果は「音はきこえるけれど、内容がわからない」となってしまいます。出来るだけ言葉を聞き取る力(=聞き分ける力)を維持するためにも、常日頃から、できるだけ無理のない範囲で装用時間を伸ばしていただくよう、当店のお客様には納得し、使用していただいております。

(適切な音量で、適切な情報を常に耳に届けることで、聞き分ける働きに最も影響を与える、神経を怠けさせないため)

※補聴器はきこえを補うだけでなく、きこえている力(=ご自信が持つ言葉の聞きわけ)を維持するためにも、重要であると考えます。

●●様の状況を考えた場合、
>私の聴力レベルは、両耳とも80~95db。

>自宅では一人暮らしのため、補聴器は装用していません。

補聴器を外される自宅内で、聞き損じが多くなっていること、特に気になります。

当店のお客様の中にもお一人暮らしの方も多くおられます。

夜間の「緊急の連絡」「必要な生活音シグナル」「急な来訪」が気になり夜も補聴器を外して寝ない、といった方までおられます。

周囲の音、不快さが原因で補聴器を外されることは止むを得ません。一方で、耳が楽=神経も楽をしていることになるため、言葉の聞き取り低下にも影響があることは知っておいてただいても宜しいかと思います。

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・補聴器を両耳にご使用であれば、自宅内では片耳だけ使用する、
・不快でないレベルにお使いの補聴器を販売店で再度調整をしてもらう、
・「今後の参考のために」と販売店に前置きし(=売り込まれないように)、
 最新式補聴器数店で聞き比べる、
(=あくまで参考なので、できるだけ良い物を試聴することがおススメ)
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音の強弱変化、周囲のノイズの多少に対する許容性がない場合(どうしても慣れない場合)は、補聴器の力を借りる必要があります。

従来の補聴器を繰り返し調整しても、ベースとなる機能には限界があります。違う体験をすることで少しずつ従来のイメージに変化を与えることは

重要かと思います。(まだまだ先は長いので、これからも補聴器と仲良くされることは特に重要。)

補聴器の相談はこちらから、伺っております。よろしければご活用下さいませ。

本日は以上です。