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Q:パッと入れて、スカッと聴こえるカンタンな補聴器、ありますか?

A:あります!といいたい所ですが・・・

実際には、どの補聴器を使用しても、100%満足(カンタン)とはなりません。加えて、【カンタン】という表現には、聴こえ、操作、金額など色んな意味も含まれますので、注意が必要です。

●聴こえ編

「聴こえるけれど、アノ音が少し気になる。」

生活音を少なく出来る補聴器は存在しますが、周囲の音が全く入らない補聴器はありません。生活音が全く入らないとですと、かえって危険です。(最近のハイブリッドカーなどは健聴者でも接近している音が聴こえにくいことしばしば。)

「静かな場所と騒々しい場所では差が生じる」、「1対1と複数での会話を比較すると、差がある。」

対応策として・・・聴力的に有効であれば、両耳装用を優先的に考える必要があります。

●操作編

▼補聴器の取り外し

手の器用さには、個人差があるモノ。同じことでも「カンタン」と感じるか「難しい」と感じるか差はあります。

慣れてくると、耳あな式の補聴器の方が、一般的にはスムーズです。

▼電池の交換

電池のサイズは補聴器の大きさと比例します。どんなに見た目のよい補聴器でも、肝心の電池交換が

自身で出来ないとなると、本末転倒です。一番小さなサイズですと、最短5日に1回交換する必要性があります。

最長ですと、3ヶ月近く持つポケット型(箱型)補聴器もあります。

既成の耳あな補聴器
既成の耳あな補聴器
ポケット型(箱型補聴器)
ポケット型(箱型補聴器)

補聴器の掃除

●金額編

お求め安い補聴器になると、生活音を中心とする周囲の音が入りやすくなります。

一方、形に目を向けた場合、耳あな式補聴器のの中ではオーダーメイド(耳の型を採取して、専用補聴器作製)になると割高になります。

●まとめ

聴力の低下の原因は様々あると思います。特に時間をかけながら緩やかに低下してきた加齢性の難聴の場合には、結果を急がないほうが良いというのが私の持論です。(残念ながら、補聴器を使用しても、20,30代の若い方と同じような聴こえには戻ることは出来ません。)

金額だけを考えると既成の廉価な補聴器に一見、優位性があるようにみえます。(通販で売られているようなものも含めて)

しかし、長期的な使用を視野に入れた場合、少々割高でも、自分に合った補聴器の方が、不快な音の減少に貢献する為、1日あたりの装用時間も長くなり、結果、1時間あたり、1日あたりのコストが最終的に逆転するのも多く観られる事実です。

⇒ご自身が周囲の音に対する許容性があるか?

⇒継続的に、新しいことに飽きずにチャレンジできるパワーの持ち主であるか?

そのあたりの判断も補聴器選びには重要な要素です。いずれもない場合には、やはり機械の力(性能が上のモノ)を借りるほかありません。(多少予算オーバーになったとしても)

今回は、カンタンな補聴器ありますか?についてお話しました。